EMC設計、“勘と経験”はDXの障害になっているかも・・・

日々商品を送り出す現場の中で、EMC課題に取り組まざるを得ないEMC関係者もおられるでしょう。それぞれのメーカー様では新商品送り出し(ローンチ)の現場でもしEMCが問題になって、更に手詰まりの状況になっているとしたら、ローチスケジュールをキープできるかEMC担当も責任者も気が休まらない時間が続くでしょう。

商品のEMC対策の現場で打つ手としては大概下記のようなことではないでしょうか。

①ハーネス、ケーブルがある機種では先ずは姿勢調整・ケーブルのフレームへの貼り付け等

②ハーネス、ケーブルのフェライトコアの装着・追加

③回路基板の電源系パターンとGNDパターン間へのパスコンの追加

④回路基板の信号ライン(CLK等)へのビーズの挿入・コンデンサの付加

⑤問題のノイズ帯域を抑制するために何らかのフィルタを装着

等、このような手を打つのが常套手段でしょう。これで課題解決すればよいのですが、解決しなかった場合が大変なことになる訳です。ましてEMIの規格値に対して依然として10dB以上オーバーしているとしたらもう打つ手はない厳しい状況でしょう。

ただ、そんな時に実際にその対策を担当している方はその原因が自分に責任があるかのように考えてしまうことだけは絶対にしないで頂きたいです。何故なら、その原因は回路設計や実装設計の“不味さ”(たまたまその知識・情報がない)だからです。この状況にEMC対策に慣れた勘と経験のある年季の入った技術者が登場しても状況の改善は難しいでしょう。(この状況の中でズブの素人が出てきて一気に課題を解決に向かわせたという話(伝説)をよく聞きますが、真偽はともかくそういう願いがどこにでもあるからなのでしょう。)

先に記した回路設計の“不味さ”を理解して頂くために、当ホームページで紹介しているPD適用SD適用を是非検討して頂きたいです。PD適用SD適用を回路図設計段階に行うことで定量的な評価によりEMI(不要輻射)のリスクを事前に回避することが可能なのです。また、実装設計、特に回路基板設計(A/W)に関しては当社が提案しているWDの実践によりPD適用、SD適用で設計したEMI低減効果を実効性のあるものにすることができます。こういったEMC設計は事前にEMIのリスク回避として実施しておくべきことなのです。

当ホームページで紹介している、PDSDWDの検討はPC、即ち所謂デジタルの状態で行われますのでDX時代のEMC設計手法と考えておりますが、勘と経験を強み(と思い込んでいる)としている回路設計・実装設計の技術者にとっては面倒くさく、時間の無駄な方法のように思えるかもしれません。確かに、設計ツール(シミュレータ)をオペレートする(知る・勉強する)には時間を要します。しかし、一旦習得できればその後は時間を要することなくいろいろな状況で利用・応用することができます。今までの勘と経験の技術にも定量的な理解ができるようになります。更に、新たにEMC設計を行う新人に対しても勘と経験を前提とした指導をすることなく、ツールを用いて定量的にEMC設計を指導することができます。

モノ作りの現場は人手不足・技術者不足になりつつあるでしょう。よりスムーズ(時間の無駄なく)にモノ作りを進める上でDXは必要不可欠です。勘と経験での連戦錬磨のEMC対策の技術者が高齢・引退していく状況を憂いている方もいるかも知れませんが、寧ろそういった憂いを切っ掛けにEMC設計のDXに大きく踏み出して頂きたいです。

当社は、PDSDWDに関する資料の公開や無料のセミナーも行っております。お問い合わせを頂けるとありがたいです。

※関連ページ

PD適用に関する技術資料

SD適用に関する技術資料

WDに関する技術資料

EMC設計 MBDでDX! 技術&学術

5. 回路基板におけるEMC設計の実践と検図。当社のWDを提案。

3. 信号ラインのダンピング抵抗、当社のSD適用のSimモデルで抵抗値を設定。

2. ICの電源ライン、パスコン最適化に当社のPD適用。

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