チコちゃんが説明、コンセントの2つの穴は電気の入口と出口~ィ!

NHKの人気番組、チコちゃんに叱られる、を見ていたら、”なんでコンセントに2つの穴があるの?”という一般人なら誰でも疑問に持ちそうな問題に、”電気の入口と出口~!”と分かりやすい名回答。感服です。

自分のようなエレキの人なら、すぐに“それはキルヒホッフの第一法則で電気回路の電流は、・・・”等と専門的な言葉を使って、一般人にはとっつきにくい方向に行きがちかと。

ただまあ、電気に関わる現象の説明にある法則性やそれに基づくモデルを使って説明することはよくあることなのですが、現象によってはそのモデルではどうしても説明できない場合があったりします。

例えば、コンセントの2つの穴が電気の入口と出口なら、入口と出口に繋がる電線は発電所に接続してそこから各家庭の電気製品に繋がることになるのですが、電気は発電所から出て行ってまた発電所に戻ってくることになるので、電気は発電所から各電気製品へ往復の時間をかけて伝わるということになり、・・・”うーん、ちょっとヘン”ということになります。交流で考えたら尚更です。

また、50Hz等の商用の交流から、より高い周波数帯(高周波)へ考え方を広げて、高周波源と複数の回路素子を接続した回路網を考えるとき、チコちゃんの考え方でもいいですが、まあキルヒホッフの法則に従って計算します。でもこの考え方から放射ノイズが出てくることは説明できません。でも実際の電子機器では放射ノイズが観測されます。これを説明するためには電磁場(ベクトル場)を用いたマックスウェルの方程式のモデルを使うことが必要となります。(残念ながら、電磁気学を学んだ人でないと理解は難しいのですが。)電子機器からのノイズ(不要輻射・EMI)が如何に生じるかについては、当社のセミナー” EMC設計 MBDでDX! 技術&学術”で解説していますので是非受講して頂きたいです。 当セミナーを受講して頂けますと、当社が推奨しております”PD適用””SD適用”におけるEMI対策の原理・効果をより深く理解することができます。

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