EMC技術解説を更新しました。<GND電極パターン設計関連>

EMC技術解説を更新しました。

”電源・信号ラインに対向するGND電極の幅は広い程よい、って本当?”

伝送路におけるGND電極パターンを広くしてGND電極全体を0Vに近づける、というのは現実とは異なる考え方なのです。そもそも活線側に信号(高周波)や電源の電圧がかかっているのにその対向側が常に0Vという考え方は電気回路学のような伝送路の長さ・形状を考慮しない回路モデルの考え方であって、その考え方をそのまま現実の回路に当てはめるのは適切ではないのです。

少し話題がズレますが、活線とGNDとはそれぞれ異なる方向に電流が流れるという考え方から、活線とGND間には所謂“フレミング左手の法則の力”による斥力が生じていると考えている方も居られるようですが、前述したように活線とGNDには異なる極性の電荷が移動することからそれらの電荷による“クーロンの法則の力”(引力)が働くので、先ほどの斥力はキャンセルされるとも言えるのです。理屈っぽい話になりましたが、結局のところ、実際の活線とGNDの間には引力も斥力も存在しません。

コンサルブログを更新しました。<雷サージ・ESD試験関連>

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ESDサージ・雷サージ・・・何が起きているのか、ご存知?

対象機器にサージを印加した時に何が生じているのだろう?という疑問を抱いても、やはりそのサージに対する電気的、物理的な技術や知識がないと考察することはできません。でも大抵は対策活動を続けていればいつか“ナントカなる”という信念で頑張られる方が多いのでしょう。

オンラインセミナーを開催致します。<2024/8/30(金)13:00~ 16 : 30>

当社がご提案しております、EMC設計のDXとしてMBD (1D-CAE)、PD適用とSD適用、更に回路基板設計における意味ある検図プロセス(WD)をご紹介するセミナーを開催致します。

開催日時は 2024/8/30(金) 13:00~16:30 です。

お申し込みはアイアール技術者教育研究所様の申し込みサイト(下記リンク)よりお願いします。

ノイズ解析を反映できるEMC設計プロセス《試作段階から無駄を省くシミュレーション適用》(セミナー) | アイアール技術者教育研究所 (engineer-education.com)

ノイズ解析を反映できるEMC設計プロセス《試作段階から無駄を省くシミュレーション適用》(セミナー)

メイン基板とサブ基板との間を接続させるケーブル・ハーネスに関わるEMC設計を検討されている回路技術者・EMC技術者にとって直ぐに役立つ内容となっています。

※関連ページ

  PD適用に関する技術資料

  SD適用に関する技術資料

  WDに関する技術資料

  2. ICの電源ライン、パスコン最適化に当社のPD適用。

  3. 信号ラインのダンピング抵抗、当社のSD適用のSimモデルで抵抗値を設定

  10. EMC設計、レガシー3D-SimからMBD (1D-CAE)へDX!

  MBD、EMC設計を革新

  DX時代のイノベーション

EMC技術解説を更新しました。<コネクタ周辺のノイズ対策>

EMC技術解説を更新しました。

   30.基板端部配置のコネクタ周辺、如何なるEMC対策が有効か?

回路基板のA/W設計を行っている時に、回路図面の信号ラインや電源ラインが回路基板端部よりコネクタを介して他の回路基板に繋がる構成となっていて、その信号ラインや電源ラインにEMC対策のフィルタを挿入する設計になっているような場合に、そのフィルタの配置に関して、①各ラインの信号源又は電源側、或いは②各ラインそれぞれのコネクタ側の何れがよりEMC設計として好ましいでしょうか?

コンサルブログを更新しました。<AI設計関係>

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最新チャットGPT4o、 またEMC設計を聞いてみた

昨年(2023年)4月頃に“チャットGPT 、、、EMC設計に使えるのォ?”を投稿しておりますが、その当時はChat GTP3.0を使用しておりました。最近Chat GTPは著しく進化したChat GTP4o(無料:詳細については関連サイトを参照して下さい)を使用できるようになり、レイによってEMC設計について聞いてみました。

EMC技術解説を更新しました。<A/Wでの電源配線設計関連>

EMC技術解説を更新しました。

29. A/W設計における電源配線ルール。“跨ぎ”とか“島状配線/スター形配線”、注意が必要かも!

電源配線に関してはEMC設計の観点から、回路基板上(更にはケーブル等で接続される子基板上も含めた)SOCや各ICの電源端子と、電源部位との間の高周波帯域でのデカップリング(非結合)が十分とれているかが重要となります。このデカップリングの評価について、当社はPD適用をご紹介しております。

EMC技術解説を更新しました。<フェライトコア関連>

EMC技術解説を更新しました。

28. EMCフェライトコア、機器・装置のフレームグランド(GND)に嵌める!

フェライトコアに関しては当ホームページ“EMCノイズ対策部品のフェライトコア。EMI対策の定石?”の中でも触れていますが、そのEMI低減のメカニズムについて、電磁界シミュレータ(CST Studio Suite LE)を使って検証してみました。

EMC技術解説を更新しました。<ESD関連>

EMC技術解説を更新しました。

27. ESD試験時の2次放電発生の予見・・・simで確認。これが不具合原因!

当ホームページのコンサルブログの記事、“サージ関連試験での不具合対策は試験パルス印加による2次放電発生も勘案して”や“ESD試験(IEC61000-4-2)対策に関する技術資料”のテキストPart-Iの中で2次的放電に関する解説をしておりますが、ESDガンの印加による機器内での2次放電発生の可能性について電磁界Sim(CST Studio Suite LE)を使って検討してみました。

EMC技術解説を更新しました。<EMCコモンモード電流関連>

EMC技術解説を更新しました。

26.EMCコモンモード電流は ・・・結局イメージか?

EMC関連の記事の著者やセミナー講師の方々は、EMCコモンモードは測定することはできないと述べられていますが、シミュレーションによってもEMCコモンモードを評価できないということからEMCコモンモードは存在しないと考えるべきかと思います。勿論、SPICE等の回路シミュレータでも扱うことはできません。

以上のことから、EMCコモンモードはEMCの現象を回路学的な扱いの中からそのように見え、上手く説明が付くものとして作られたイメージではないかと思われます。

EMC技術解説を更新しました。<リターン電流関連>

EMC技術解説を更新しました。

25.これがグラウンド(GND)を流れるリターン電流!

電磁界Simの結果から、HotラインとGNDラインの電流は信号源側から逆平行の状態で負荷側に向かって移動していくのであって、EMC関連の書籍等で説明されているGNDパターンでのリターン(戻りのイメージ)で流れているのではないことが分かります。