当社のオンラインセミナーを開催します。
開催日時は 2025/9/25(木) 10:30~17:30 です。
お申し込みは株式会社日本テクノセンター様の申し込みサイト(下記リンク)よりお願いします。
多くのEMC関係の方々は学会誌、業界誌、ハウツー本、WEB等で多くのEMC関連情報を入手されていると思います。しかしながらそういった情報は現場のEMC設計としてどれほど活かされているでしょうか?
例えば、GNDに関して“GND強化”、“GNDが揺れている”等という表現を目にした時にどのようなイメージを持たれるでしょうか?そういった記述をする著者は“具体的にどうすべきか”というようなことは殆ど述べていないように思います。GND電極があたかもノイズの吸い取り紙の様にEMC課題の殆どを解決できるようなイメージをEMC関係者に伝えようとしているのかもしれませんが、それではEMC課題解決の役には立ちません。
当セミナーでは先ずEMC課題に対するイメージを払拭して頂くためにGNDに関する理解をリセットして頂きたいと考えております。
また、理想的なEMC設計として、機器・装置の設計が回路図やCADといった電子情報の状態(Digital)でEMCの検討がなされ、実際の製造物(Physical)に反映される設計フローを想定し、既存のPI/SIといった考え方をより発展させ、回路図設計段階でシミュレーションを利用することにより、EMC課題に対して定量的な検討を行う方法についてご紹介します。
更に、そうして得られたEMC設計を如何に回路基板に反映するかについてもご紹介します。
EMC設計、不要輻射対策(EMI)等でGND電極及びそれに接続する機器のフレーム・シャーシに関する考え方や理解を深めたいと思っている回路技術者・CAD設計者・EMC技術者にとって直ぐに役立つ内容となっています。
※関連ページ
EMC技術解説を更新しました。
実際のEMC対策の現場ではどの程度のインピーダンス(値)の設計が適当なのかはそれぞれの状況によるので、定量的には定まるものではありません。しかし、そのような状況であってもシミュレーションが利用できれば、EMC性能の傾向とインピーダンスの状況を数値的に解析することができます。当社がご紹介している、PD適用、SD適用は、将にそう言ったインピーダンス値を取得できる方法なのです。
EMC技術解説を更新しました。
EMC関係の一部のセミナーや記事等では、ベタグラウンド(GND)に流れる電流について、直流や低周波では最短距離で電流が流れ、高周波ではHot側の配線に沿って流れるとか、またはその逆に高周波でこそ最短距離で電流が流れるといったことが語られており、本当はどうなのかについて検討してみました。
コンサルブログを更新しました。
江戸時代の人々にとってESDによる火花放電は見世物にもなるくらいだったので、珍しい光(閃光)であって、通常生活ではなかなかお目にかかることがない現象だったのかもしれません。そのうえ医療器具としても使えると考えたようなので、縁起かつぎや邪気を払う目的で“切り火”を使って火花を見ていた人々にとって、雷は嫌いでも小さな火花に対する気持ちは肯定的なものだったのかもしれません。
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モノ作りの現場は人手不足・技術者不足になりつつあるでしょう。よりスムーズ(時間の無駄なく)にモノ作りを進める上でDXは必要不可欠です。勘と経験での連戦錬磨のEMC対策の技術者が高齢・引退していく状況を憂いている方もいるかも知れませんが、寧ろそういった憂いを切っ掛けにEMC設計のDXに大きく踏み出して頂きたいです。
2024年の年末に際し、当サイトにご訪問して頂いた皆様、ありがとうございました。
更に、2025年も宜しくお願い申し上げます。
どちらかと言えば地味で、EMC設計情報としては上級者向けの当サイトですが2024年中で1.2万回以上のアクセスを頂きました。とてもありがたく思っております。2025年も新たな記事を掲載して参ります。ご期待下さい。
因みに、2024年中に多数の閲覧を頂いた記事をご紹介しますと、
そして
で、2023年と同じ結果でした。
2024年に掲載した記事では、
がトップで、全体でも4位でした。
2024年中に当社と実際にお取引・お付き合いを頂きました法人の皆様、本当にありがとうございました。2024年中もEMC、電子機器・部品、半導体関連の展示会に積極的に足を運びまして、多くのメーカー様の方々とお話をする機会を得ることができました。
私が感じた2024年におけるEMC関連の大きな進歩は測定器ではないかと思います。特にスペアナの進化はめざましかったです。この詳細についてはまた別のページに掲載したいと思います。
2025年もお付き合いのほど、宜しくお願い申し上げます。
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当社はPD適用(基礎編・実践編)とSD適用(基礎編・実践編・差動編)をEMC関係の方々に、EMC対策・EMC設計で先ずやるべきこととして紹介しております。ユーザーの方々はSimツールを使ってそれらのノイズ低減効果を体験して頂けます。
EMC技術解説を更新しました。
ESDガンによる被試験機に対する気中放電や、ESDガンでの接触放電でも被試験機内で2次的な火花放電を生じた場合は、その火花放電により試験機内の回路基板のGND電極と各ラインとの間でより大きいdV/dtをもつパルス状のノイズが生じているのではないかと考えております。
EMC技術解説を更新しました。
ESD試験(IEC-16000-4-2)で示される放電ガンの電流特性のグラフを観ますと、第2ピークの時間帯は電流変化が比較的小さくなっており、極めて短時間に電力が注入されることによるアーク放電ではないかと思われます。これに対し、第1ピークはグロー放電として発光を伴う火花放電を生じたと考えられます。

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伝送路におけるGND電極パターンを広くしてGND電極全体を0Vに近づける、というのは現実とは異なる考え方なのです。そもそも活線側に信号(高周波)や電源の電圧がかかっているのにその対向側が常に0Vという考え方は電気回路学のような伝送路の長さ・形状を考慮しない回路モデルの考え方であって、その考え方をそのまま現実の回路に当てはめるのは適切ではないのです。
少し話題がズレますが、活線とGNDとはそれぞれ異なる方向に電流が流れるという考え方から、活線とGND間には所謂“フレミング左手の法則の力”による斥力が生じていると考えている方も居られるようですが、前述したように活線とGNDには異なる極性の電荷が移動することからそれらの電荷による“クーロンの法則の力”(引力)が働くので、先ほどの斥力はキャンセルされるとも言えるのです。理屈っぽい話になりましたが、結局のところ、実際の活線とGNDの間には引力も斥力も存在しません。